2010年06月02日

ハヌマーン 「RE DISTORTION」

ハヌマーン 「RE DISTORTION」

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大阪の鋭角ギターロック 3 ピースバンド、ハヌマーンから届いたセカンドミニアルバム「RE DISTORTION」。これは2010年代の国内ロック・シーンのスタンダード、かつカウンターにも成り得る振れ幅のアルバムである。

シングルコイルの鋭く乾いたジャキジャキ音。リズム隊としての役割だけでなく、ギターと絡むメロディをも描き出すベースライン、手数の多さとユニークなフレーズで存在感の半端ないドラムス。それらがニューウェーブやポストパンクライクな緊張感、或いは隙間感を纏いながら絡んでは解れ、様々に形を変えながら独特のアンサンブルに向かって突進していく。ナンバーガールの空気感や狂気感と共通するものを感じさせつつも、彼らはそれを通過したところに―オマージュやリスペクトといった範疇を越えたところに存在する、彼ら固有の破壊感を手に入れている。耳につきやすい特徴的なギターリフやそれに効果的に絡むベースラインなどの計算されたアンサンブル、それが一気に爆発を迎え暴走を始める瞬間のカタルシスは凄まじい。これほどの爽快感を実に自然な手法で、リスナーに伝わりやすい形で描ききっているセンスは素晴らしい。しかも彼らは3ピースバンドである。メンバー全員が確固たる意志と意味合いを音に込めて鳴らしているからこそ、ここまで鉄壁のアンサンブルをモノにしたのだろう。ギターロックの常識を塗り替えてしまう名盤がここに。

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発売日: 2010.6.9
レーベル名: ASR RECORDS
品番: DQC-488
価格: ¥1,575 (tax in)
posted by puri at 19:32| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MAMA DRIVE 「カラスと目玉」

MAMA DRIVE 「カラスと目玉」

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破壊衝動と美の追求というのは背反するようで実は両立する。例えばビル解体の際の爆破作業において、その手際の良さや事前の計算通りに事を運ぶ完璧さ、そしてその光景そのものに対して美しいと感じる経験が、一縷の違和感を感じながらにも誰しもある筈だ。そしてMAMA DRIVEの楽曲を聴いている時も、どこかしら似たような感覚があることに気づく。
MAMA DRIVEはシニカルな感触の日本語詩、どこか諦観の色合いを備えているボーカル、ステージで魅せるパフォーマンスなど一見するととても危険だ。そしてその危険性は演奏の破壊衝動で倍増される。録音されたスネアドラムの音はとても狂人で、ドラムセットを破壊しかねない程に打ち付けるスティックが目の前に見えてくるようだ。ギターの音色の高音成分、ベースの低音部分が両耳をこれでもかと攻め立てる。殺気が充満しているフレーズは切れ味が鋭いどころの話ではなく、そこから既に血が流れているようだ。しかしそれ程までに切迫しているサウンドは、徹底してリスナーに「生」の実感を与えている。サウンドから感じる痛みが、我々の痛感が正常に働いていることを証明している。そう、MAMA DRIVEの音は生きている。どのバンドよりも「生」を誇っているサウンドである。だからこそ音には意志が存在し、美しい動きをしながら我々に手を差し伸べてくれる。生と死のギリギリのところに存在する本質剥き出しの状態の感情を、そのままパッケージングすることに成功した5曲入りミニアルバム。


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発売日: 2010.4.7
レーベル名: ぺぺろんち〜のレコード
品番: PPMD0001
価格: ¥1,200 (tax in)
posted by puri at 19:28| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月08日

真空ホロウ 「contradiction of the green forest」

真空ホロウ 「contradiction of the green forest

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ROCK IN JAPAN '09 に推薦枠で出演したことが実力派を物語っている茨城県発の3ピースバンド、真空ホロウの注目のファースト・フル・アルバム。はっきり言ってかなり危険なファースト・アルバムである。

美しく響き渡るギターのクリーントーンやジャストなタイミングでブレイクを決めていくドラムの鋭いハイハット音。また幅広い表現力を以て滑らかな曲線を描くようにトレースされていくベースラインも特筆すべき点である。全ての構成要素は一見美しい音像を描いているように鳴らされている。しかし彼らは、実は誰よりも残酷なリアリティを描写し、恐ろしいまでに凶暴な攻撃性を曲に込めている。その残酷さを我々は音像から予測することが出来ない。予測出来ない危険性こそが一番危険である。

そして彼らの真の危険性はそこに気づいた後に襲いかかってくる。コアの部分に潜んでいる残酷な描写の存在に気がついた後にもう一度彼らの曲を聴くと、今まで美しいと感じていた音の表情が一変して暴力的に見えてくる感覚に陥るのだ。煌めくフレーズの裏に隠されている真の凶暴性。我々はその二つの対立項の食い合わせがとてつもなく素晴らしいことを思い知らされる。そして更に聴く回数を重ねると、ますます彼らの凄まじい表現力の実体を知ることが出来る。美しく残酷を鳴らすからこそより残酷に、残酷を徹底して鳴らすからこそより美しくなっていく世界観に気づいた時、あなたは既に完全に彼らにしてやられている。そこまで来ると、あなたはもう彼らから抜け出すことが不可能になっているからだ。

こんな危険なバンドを待っていた。ファースト・アルバムの時点で彼らは既に我々の規格を超えている。

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発売日: 2010.4.7
レーベル名: JACKMAN RECORDS
品番: ROJR-0006
価格: ¥1,890 (tax in)
posted by puri at 22:39| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SILVER HALATION 「何かは分からないけど」

SILVER HALATION 「何かは分からないけど」

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疾走するドラムス、うねりを増幅させるベース、90's の匂いの漂う乾いたギター、まさに「肉声」という表現が当てはまる生々しいボーカル。ここにあるのはそれが全てであり、逆説的に言うと彼らはその四種の武器に思いの全てを込めている。余計な装飾は取っ払い、感情を剥き出しにして演奏される楽曲は彼らの初期衝動がそのままの形で具現化された姿である。食い物に飢えている人間は誰でも「腹が減った」と口にするだろう。そんなプリミティブな感情をそのままに、かつここまで格好良く表現するのは意外と難しい。しかし彼らはそれをいとも簡単にやってのける。

冒頭一発目、「自由はあったのか」のイントロが始まった瞬間に空気感が変わる。ディストーションに塗れたアルペジオの隙間から零れ落ちてくる悲壮感に満ちたコードが全てを物語っている。オルタナティブ・ロックの隆盛期以降ロックの細分化が進み気づきにくくなってきたが、素晴らしいロックに必要なものは実はそれ程多くない。コード理論や複雑な展開、周到に計算されたブレイクを用いずとも心は揺り動かされるのだ。彼らは優れたロックを鳴らす為の必要最低限の条件を全て備え、それ以外の物を排除することでストレートなサウンドを手中に収めている。では、その"最低限の条件"とは一体何なのか。それは僕にも分からない。というよりは、それが何かを具体的に述べる必要はないと思う。格好良いものは格好良いし、具体的に何が格好良いのかを言い表すことができたとしたらロックなど必要ない。形容出来ないものを形容しないまま吐き出したいからこそロックが必要なのだ。きっと彼らもロックのその力を信じているからこそ、このタイトルを採用したのだろう。そしてこのタイトルは、彼らが紛れも無くロックバンドであることを端的に表している。

SILVER HALATION現時点での最高傑作。

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発売日: 2010.3.20
自主制作
価格: ¥500 (tax in)
posted by puri at 22:32| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月05日

THE BUZZ 「FUCKIN' SEKAI」

THE BUZZ 「FUCKIN' SEKAI」

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なんでもあり 3 ピースバンド THE BUZZ 、一旦活動休止前の最新ミニ・アルバムが到着!
「THE BUZZ = ロック色の強いダンス・ミュージック」という概念を持ってるリスナーは間違いなくその考えを吹っ飛ばされる、それ程に雑食性の強い楽曲群。90'sオルタナティブ・ガレージな殺伐とした雰囲気をベーシックにしつつも、#4の優しく染み込んでくるようなボーカルや晴れ晴れとしたギターソロ、#5の不穏な4つ打ちから突然展開するハードコア・パンク直径の轟音、#6の壮大な広がりを見せるフックに絡み込んでくるピアノ・サウンド。そして荒削りなリフにミドルの8ビートがどっしりと響く#7など、そして謎の(?)スキット的な#2など、彼らのアンテナに引っかかったものを格好良く吸収し、更に格好良く鳴らすということを平然とやってのけてしまっています。アンダーグラウンドの臭いをさせながらも一貫してポップネスをキープし、また「まさかこれとこれを組み合わせるか!」と思わせる彼ら独特の方程式は化学反応のごとくとんでもない結果を生み出していて、まさに「ロック愛」ならぬ「音楽愛」が溢れまくりの一枚。これはもう全リスナーに推薦です。ダンス大好きなお嬢さんも、マニアックな物しか聴かないというアングラ・キッズにも大推薦。それ程までに彼らの音楽は広くて深いです。
ミクスチャーロック = ラップメタル、という概念があるように何でもかんでも既存の型に当てはめてしまいがちな邦楽シーン。それを嘲笑うような作品をリリースした彼ら。既存の型にはまるどころかぶち壊してしまう、これぞパンク!じゃないですか?音楽好きを騙る奴らはまずこれを聴け!THE BUZZの方が数倍音楽愛してるぞ!

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posted by puri at 21:21| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カフカ 「cinema」

カフカ 「cinema」

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前作「Memento.」では儚くも壮大な物語性を創り上げた 3 ピース・バンド、 "カフカ" のセカンド・フルアルバム。

前回に引き続きサウンドの構築はとてもクリアであり、イノセントな感触をモチーフに描かれる楽曲は正しく「孤高」のイメージを表現している。また前作でもとても顕著であった日本語詞の物語性も健在で、要所要所で顔を覗かせるリリックから溢れ出てくる文学的な要素も損なわれておらず、サウンドのテクスチャーと相まって彼らでしか鳴らせない世界を大々的に表現し切っている。
しかしこのアルバムは明らかに前作と異なったベクトルを持っている。これはバンドの表現世界に変化が訪れていることを意味しているのではないかと思う。例えば、前作はどこか内省的かつ幻想的なイメージが楽曲のコアに据えられており、それがどこか世俗を離れた、有り体に言ってしまうとフィクション的なイメージを持つアルバムだった。しかし今回の Vo. カネココウタの叙情的なリリックの中には、もちろん自身の心理を描き出す部分もありつつ、前作になかった対外的な描写が積極的に存在している。"君" という登場人物が新たに彼の物語の中に加えられ、"君" に積極的にコネクトしようとする心の動きが随所に垣間見える。それによって物語にも大きな動きが発生し、前作よりもリアルな、現実的な心情が表現されているのである。リリックが、サウンドが、全てがリスナーに迫ってくるように鳴らされる。つまり "攻撃性" という新たなキーワードが彼らのレパートリーに加わったのだ。バンドが明らかにネクスト・ステージに立っていうことが窺い知れる最新作。セカンド・アルバムでも、彼らは自分たちの持ち味を最大限に詰め込むことに成功した。

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2010年02月02日

FEELFLIP 「OVERFREE UNDERDOG」

FEELFLIP 「OVERFREE UNDERDOG」

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今月のピックアップ・アーティスト、FEEL FLIPの4曲入り最新シングル!到着です!

とにかくスピード命!と言わんばかりに冒頭からテンポ速めのツービートが炸裂!ていうかこの後も一瞬たりともスピードを落とさず最後まで突っ走っていくんですが、いやーやっぱり速いとテンションがあがりますね。そして本当このリズム隊、激タイト過ぎてもはやマシンガンみたいです。音の隙間という隙間にスネアやベース・ラインが滑り込んできて、リスナーはもう全然休む暇ありませんね。そして更にそこに伸びやかに鳴るホーンがいい感じに絡んでくる訳です!なんていうか、ホーンがスピード感を上げてくれるというか、音の厚みが増してより腰に来るというか。とにかくひたすらダンスへと誘い込みます!まるでホーン・マジック。特に2曲目「Rain」の中盤、ギターの高速カッティングとホーンのフレーズが続くところなんかはかなりテンション上がります。凄まじい切れ味!めちゃめちゃ格好良い!ライブではここは確実にスカダンスタイムですね!

それともう一つ、特筆すべきはTOMOYA氏のボーカル。バンドにとってボーカルの声質っていうのは、リスナーが曲に入り込めるかどうかを左右する重要なモノだと思うんですが、TOMOYA氏の声は耳に入ると凄く熱く聞こえるんですよねー。かなりいい感じの声質というか。少年っぽくもあるし男らしくもあるし。この激速かつ相当荒くれたアンサンブルをガッツリまとめあげているのは彼の歌なんじゃないかと思います。

テンションが一ミリも下がることなく駆け抜けていく全4曲!約6分!て6分?速っ!こういうバカっぽさも彼らの愛すべきポイントであることを忘れてはいけません!6分だからって油断してると痛い目に遭いますよ!だってこの6分の間に聴き所満載だし、この6分だけで心奪われるリスナーは山ほどいるんではないでしょうか。それくらいにレコメンドなこの一枚。おもちゃ箱ひっくり返したみたいなこの楽しさを是非皆さんに味わって頂きたいと思います!太鼓判!

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発売日: 2010.1.20
レーベル名: THE NINTH APOLLO
品番: TNAD-0010
価格: ¥500 (tax in)
posted by puri at 21:51| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KiNGONS 「WONDERFUL GIRL」

KiNGONS 「WONDERFUL GIRL」

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栃木から来た4ピースKiNGONSが1/22にファースト・ミニ・アルバムを出しました!おめでとうございます!しかもかなりのクオリティで届けられました!ありがとうございます!

I HATE SMOKE RECORDS から満を持してのリリースとなった今作。ファースト・アルバムならではの初期衝動でCDプレイヤー爆発すんじゃねえのってくらいの勢い、だけでなくて、初期衝動プラス・アルファのさりげない技巧の冴え渡りを感じさせる楽曲のアレンジ能力。それと演奏。がむしゃらにやってるっぽくて実は締まるとこ締まってて、爆発するところはすげえ爆発して、っていう緩急の波がかなり激しくていい具合です。たとえば「ここでガツンとドラムが来て欲しいなー」ってところでまさに盛り上がったり、「ここでコーラス入ってきたらヤバいなー」ってところで的確にコーラスが入ってきたりとか(またコーラスがかなりいいんですよ!)、「ベタだけどここにギターソロ来て欲しいな、いやベタ過ぎるから来ねえかなー」って思ってたらやっぱしきたー!っていう。「おおそれそれ!」って思わずガッツポーズ、みたいな。かゆいところに手を届かしてくれる感じがたまりません。それでいて計算臭さとか奇をてらった嫌らしさとかも一切感じさせない、全部を天然でやってしまってるような感じが全面的に出てるのも◯。それが彼らのとっつきやすさを上げているのに一役買っているんじゃないでしょうか。

だからこそ彼らに一度ハマってしまうと大変なことになってしまうという。一度聴いてしまったアナタ!もう抜けられません!いやーこんなポップかつグサッと来る音楽待ってました!

そしてグッドなメロディの裏にどことなくセンチメントな感触もあってそれも良し。ホント、メロディ・ラインが良すぎて心に心身沁みてくるんですよね...。泣けて笑えて、音楽でこんなに感情が動かされるなんて。って再認識できてすごく嬉しくなりました。部屋で爆音で鳴らしまくるのももちろんアリですが、この冬空の下ヘッドフォンで聴きながら街を歩くってのもなかなかオツな気がします。是非お試しあれ。ちなみに俺は実際やりました。

全7曲入り、駆け抜ける25分!ボヤボヤしてたら簡単に置いてきぼり食らうので覚悟して聴け!

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発売日: 2010.1.22
レーベル名: I HATE SMOKE RECORDS
品番: IHSR-016
価格: ¥1,365 (tax in)
posted by puri at 21:37| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブルボンズ 「自衛隊に入ろう」

ブルボンズ 「自衛隊に入ろう」

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COUNTDOWN JAPAN 08/09 に出演以来、本当に怒涛の勢いでライブ・リリースを重ねている今まさに特攻隊長なバンド、ブルボンズ! 3/3には待望のフル・アルバムのリリースも予定しており、爆発寸前な今リリースされたのはなんと高田渡のカバー!そして一曲入り!さすがやることが違う。ていうか予測不能です!

カバーと言えども100%原曲の持つエッセンスを吸収&変換していて、もうこれ完全にブルボンズの曲だったんじゃないか?と思える程にモノにしている彼ら。それもそのはず、この曲は彼らがカバーするならこの曲しかないってくらいしっくり来る曲だと思うし、この曲を選んだ彼ら自身に対しても、やはり我々の期待を外さないセンスを持っている恐ろしいバンドだと思えてしまうのです。
CDの帯に「名曲こんなんになっちゃいました・・・」って書いてあるけど、いやこんな風にカバーされてきっと天国で高田のじっちゃんも嬉しく思っているのではないでしょうか。だってこの曲は、悲壮な内容の歌詞を明るく前向きに歌い上げることで生まれる爆発的なポジティブ・エネルギーが楽曲の肝になっている訳だし、またそれを平然と体現してしまうバンドは今ブルボンズ以外にそういないと思う。そもそもブルボンズは今までもそうだったじゃん。俺たちの持ってる感情や言いたいけど言えないことを全部超能力みたいに読み取って、それを全部背負い上げて曲で代弁してくれる、そんな爆発的なエネルギーをどの曲でも出してたじゃないですか。そしてきっとそれは彼らがネクスト・ステージに立ってからもずっと変わらないはず。だからこのシングルは、きっと彼らの改めての決意表明なんじゃないかと思った訳です。高田渡のカバーと言う極端かつ分かりやすい形で一発パンチを繰り出すことで、彼らの爆発的なエネルギーを改めてリスナーに知らしめたのではないかと。だからこのシングルはとても強い訳です。
タワレコ限定発売ですが100円だし、是非手に入れて欲しいシングルです。ハットリブルボンのタモリ芸も収録されてるしマスト・バイですよ!

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発売日: 2010.2.13 (TOWER RECORDS 限定)
レーベル名: POPTOP
品番: POPTOP0002
価格: ¥100
posted by puri at 21:25| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

ALL IS VANITY 「虹彩とシナプス」

ALL IS VANITY 「虹彩とシナプス」

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前作「嘘の真実」より約 10 ヶ月。ライブ本数を重ね、メンバー個々及びバンド全体のビルドアップを経て制作された 3 曲入りのセカンド・デモ。

一曲目のイントロから、スネア。ドラムの凄まじい連打による攻撃態勢で幕が開く。その攻撃性はその後訪れる静寂のパートの中にさえも圧倒的に表現されている。重みのある性格なリズム、緊張感マックスのアルペジオ。そして特筆すべきは、このデモに含まれている音のすべてが明確なベクトルを持って鳴らされているということである。つまりすべての音に意味がある。それだけでなく、すべての音が 100% の状態で録音されている。中途半端なものはここでは一音たりとも鳴っていない。全力で緊張感を表現、或いは全力でカオティック、時には全力で繊細に紡がれる音の数々。鳴らなくてもいい音なんてここには全く入っていない。どれか一音、或いはどこかの数秒の無音が欠けていても楽曲は 99 % になってしまう。それではここまで気持ち良くならない。全速力で走らなければやってこないランナーズ・ハイのように、この快感は演奏者のメンタル、フィジカル両面に相当な負荷を与えなければ表現することが出来ない。そこまでの覚悟が出来ているバンド、他にそういない。そしてその条件はリスナーにも共有される。つまりはリスナーにも同等の負荷を強いる程の緊迫感があり、それをリスナーに強制させ得る程の説得力が彼らの楽曲にはあるのだ。あぐらを掻きながら、寝転びながら、或いは単なる BGM として彼らの楽曲を聴くことは許されない。音楽の楽しみ方というのはあくまでリスナー・サイドに委ねられるものなのでここでいくら言及しても仕方が無いのだが、それでも言いたい。このデモ音源は、真っ向から彼らの演奏に対峙した状態、言い換えるのであれば、彼らと正当な「対話」のプロセスを踏んだ上で聴かれるべきだと強く思う。そうすることで、彼らの本質は最大限に発露されるからである。

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発売日: 2009.11.29
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価格: ¥500 (tax in)
posted by puri at 18:34| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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