2010年11月06日

八十八ヶ所巡礼 「八+八」

八十八ヶ所巡礼 「八+八」

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独特の曲展開、ブレイク・転調連発のオンパレード。一聴すると頭の中がハテナマークでいっぱいになるような、しかしそれでいてこの両耳を襲ってくる爽快感は一体何だ?プログレッシブ・ロックやニュー・ウェイブの流れを汲んだ、圧倒的な存在感を放つギター・サウンド。リズム・マシーンのように正確なビートを吐き出しつつ、しかし生音から生まれてくる ”肉体性“ を主張し続けているドラムス。ルートという概念を超え、ギターと双璧を成す程のリフ製造機と化しているベース。それらが一ミリのズレも生じさせずにユニゾンし、ブレイクし、時にバラバラになりまた一塊となる。曲展開は解体され、均一化されることを拒否する。さながらレコード盤の溝のようにリズムの凹凸は連続しているが、レコード盤のように規則性のある凹凸ではない。かと思えば、疾走感の凄まじい8ビートが貫かれ、直線的なビートが底からフロアをひっくり返してしまうような場面もある。まるでつい先程まで目の前に存在していた道が幻のように消え、その光景に狼狽している間に突然、とんでもない所にブラックホールが出現する程の奇天烈さである。この絶妙なバランス感覚、そしてリリックや曲名に明確に現れているボキャブラリー・センスは一体どのようにして生まれてくるのだろう?このサウンドは一体今後どこまで進化するのだろう?

既存曲の新録8曲、プラス新曲が8曲、故にアルバムタイトルは「八+八」、発売日も8月18日と、アルバムの細部にまでアーティストイズムを貫き通したコンセプトには完璧さを感じる程である。そして驚くべきことにこれは彼らのファースト・アルバムなのである。次作では一体何が起こると言うのか。

Myspace
mixi

発売日: 2010.8.18
レーベル名: Psychederic Progressive Revolution / YOUTH.inc.
品番: PPR-1004
価格: ¥2,000 (tax in)
posted by puri at 18:31| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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