2010年11月06日

where is my mind? 「Mary」

where is my mind? 「Mary」

NO IMAGE.jpeg

先日7/24にキノトで行われたレコ発企画も大盛況のうちに終了、バンドとして着実な進化を遂げている4ピース・バンド“where is my mind?”。そのイベントより販売開始された彼らの最新7曲入り音源。
サウンドからどことなく漂ってくる悲壮感や索漠感。誰もが感じたことのある行き場を無くした感情達はどこへ向かうことも出来ず、やがて日常の煩雑なルーティンワークに飲み込まれて己の心の底に沈殿する。その沈殿とはその人の生きた証そのものであり、痛烈なまでのリアリティを伴っている。where is my mind?のサウンドが美しいと感じるのは、人間の生や本能へ対するリアリズムが楽曲でストレートに提示されているからであり、同時に”生きる”ということを肯定しているというところに重点がある。一見ネガティブに見えるリリックの数々は、実は”生”そのものを謳歌しているのではないか。「誰か早く見つけて」と他人と繋がりを求めること、「debase me」と残酷な言葉を伝える相手が存在しているということ、「僕らがもし出会わなければ誰かを愛する事を信じれた」という一節の後、「それでも出会った」ことを選択したということ。自ら命を絶つというヘヴィな題材を扱った「レダ」に登場する少女も、自らの意思で選択したという意味では最期まで生きていた。
我々は生きる上でいつでも岐路に立たされ、選択を迫られ、苦しんだ上で決断し時に後悔する。自暴的になる。論理の範疇外の行動を取ることがある。それこそが生のリアリティであり、時にとても歪な形をしている。where is my mind?はそのリアリティを修飾することなく、生々しさを保ったまま表現しているからこそ美しい。苦悩と格闘する様を痛烈に表現しているからこそ素晴らしい。だからこそサウンドに生命が宿り、美しい軌跡を描きながら音像を広めていく。純粋無垢なその音楽はリスナーと共振し、今後も更に広がりのある世界を見せてくれることであろう。

Myspace
audioleaf
mixi

発売日: 2010.7.24
自主制作
価格:¥1,000 (tax in)
posted by puri at 18:28| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。