2010年08月20日

cinema staff 「Blue, under the imagination」

cinema staff 「Blue, under the imagination」

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若手ギターロックバンドの中でも演奏力、表現力、センスの全てが群を抜いていて、各メディアが揃って動向に注目している岐阜の4ピースバンド cinema staff。知名度・実力共に目を見張る成長を遂げている彼らからドロップされる LIVE CD・DVD付サード・ミニ・アルバム。

アルバムの中でも特に印象に残るのが、リードトラック「君になりたい」と「制裁は僕に下る」の2曲。アップテンポな楽曲を用いて躊躇することの無い暴発力体現するのを得意とする彼らだが、この2曲はいずれも突っ走るという印象よりはゆっくりと歩を進めて行くようなミドル〜スローテンポで展開して行く。爆発的なエナジーではなく、胸の内に秘めたブレの無い感情をゆっくりと燃やしているような腰の据えたサウンド。また音数を絞ったことにより、ひとつの音に込められている意味がより浮き彫りになり、必然的に音の隙間もはっきりと浮かび上がっている。その隙間から発せられるのはどこか狂気にも似た緊張感。今回のアルバムにおいて、彼らは連続した音ではなく、一つの音そのもの、更には音の隙間にまでも感情をブチ込めることに成功している。ここまで音に説得力を込められる程の実力を備えている彼らが未だに弱冠23歳であるという事実は、恐ろしいまでに驚きである。またキャッチーで印象に残りやすいボーカルラインと、アンダーグラウンドシーンとリンクしたエモ・ハードコア等の要素を違和感なく両立させるそのセンスにも脱帽である。いかに彼らが現行のオーバーグラウンド / アンダーグラウンドシーンの両方を俯瞰しているかが良く分かる。アルバム全体から感じられる確固たる自信、それは恐らく彼ら自身が今後のミュージックシーンを担うことに自覚的になっているからではないだろうか。そして間違いなく彼らにはその資格がある。

現在の国内ミュージックシーンを語る上で見逃すことの出来ない、まあ今後の彼らのキャリアにおいても重要な一枚になるであろう渾身の一作。

myspace
mixi

発売日: 2010.7.7
レーベル名: 残響record
品番: ZNR-094
価格: ¥2,300 (tax in)
posted by puri at 06:16| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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