2010年06月02日

ヒーヒズヒムイズム 「少女A」

ヒーヒズヒムイズム 「少女A」

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ここキノトや三軒茶屋を中心に活動中の4ピースバンド、ヒーヒズヒムイズムが解き放ったファースト・アルバム。昭和歌謡やオールディーズからの影響をベースに、オルタナティブ・ロックやグランジ、シューゲイズなどの要素も放り込み、更にVo/G横溝鞠子の文学的かつニヒリスティックな歌詞、諦観の感情が覗き込む尖った歌声が全体をミステリアスにまとめあげている。迷いなくストレートに紡がれる感情や堂々としたサウンド、防御せず攻撃のみを繰り返すギターのフレーズは一貫して彼らのオリジナリティや表現テーマを一途に表現しており、しかしサウンドの指向性は実に多彩で、スリリングな展開を見せる「Kioku So Shitsu」や、スウィングするビートが心地良い「甘い蜜」、硬質な四つ打ちビートから広がっていく世界観が美しい「ユーレイ」など、楽曲たちは実に様々な表情を見せる。そして最後に収録された15分弱に渡って繰り広げられるドラマティックな「今日は私が死んだ後の世界のことばかり考えていた」は圧巻で、「死」というシリアスなテーマに対峙した時にふと感じる孤独感、恐怖感、焦燥感、諦念を、抽象的なままの生々しい歪な形で吐露している壮大なナンバーである。
アルバムを通してどこまでもリアリスティックで、迷いのないクリアな音像を描き出す、重み・深みともに充分なアルバム。一度でも聴いたら、どこまでもあなたの耳を攻め立てる。

myspace
mixi

発売日: 2010.5.26
レーベル名: BEAST WORKS
品番: VDCA-1012
価格: ¥1,400 (tax in)
posted by puri at 19:42| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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