2010年03月05日

THE BUZZ 「FUCKIN' SEKAI」

THE BUZZ 「FUCKIN' SEKAI」

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なんでもあり 3 ピースバンド THE BUZZ 、一旦活動休止前の最新ミニ・アルバムが到着!
「THE BUZZ = ロック色の強いダンス・ミュージック」という概念を持ってるリスナーは間違いなくその考えを吹っ飛ばされる、それ程に雑食性の強い楽曲群。90'sオルタナティブ・ガレージな殺伐とした雰囲気をベーシックにしつつも、#4の優しく染み込んでくるようなボーカルや晴れ晴れとしたギターソロ、#5の不穏な4つ打ちから突然展開するハードコア・パンク直径の轟音、#6の壮大な広がりを見せるフックに絡み込んでくるピアノ・サウンド。そして荒削りなリフにミドルの8ビートがどっしりと響く#7など、そして謎の(?)スキット的な#2など、彼らのアンテナに引っかかったものを格好良く吸収し、更に格好良く鳴らすということを平然とやってのけてしまっています。アンダーグラウンドの臭いをさせながらも一貫してポップネスをキープし、また「まさかこれとこれを組み合わせるか!」と思わせる彼ら独特の方程式は化学反応のごとくとんでもない結果を生み出していて、まさに「ロック愛」ならぬ「音楽愛」が溢れまくりの一枚。これはもう全リスナーに推薦です。ダンス大好きなお嬢さんも、マニアックな物しか聴かないというアングラ・キッズにも大推薦。それ程までに彼らの音楽は広くて深いです。
ミクスチャーロック = ラップメタル、という概念があるように何でもかんでも既存の型に当てはめてしまいがちな邦楽シーン。それを嘲笑うような作品をリリースした彼ら。既存の型にはまるどころかぶち壊してしまう、これぞパンク!じゃないですか?音楽好きを騙る奴らはまずこれを聴け!THE BUZZの方が数倍音楽愛してるぞ!

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posted by puri at 21:21| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カフカ 「cinema」

カフカ 「cinema」

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前作「Memento.」では儚くも壮大な物語性を創り上げた 3 ピース・バンド、 "カフカ" のセカンド・フルアルバム。

前回に引き続きサウンドの構築はとてもクリアであり、イノセントな感触をモチーフに描かれる楽曲は正しく「孤高」のイメージを表現している。また前作でもとても顕著であった日本語詞の物語性も健在で、要所要所で顔を覗かせるリリックから溢れ出てくる文学的な要素も損なわれておらず、サウンドのテクスチャーと相まって彼らでしか鳴らせない世界を大々的に表現し切っている。
しかしこのアルバムは明らかに前作と異なったベクトルを持っている。これはバンドの表現世界に変化が訪れていることを意味しているのではないかと思う。例えば、前作はどこか内省的かつ幻想的なイメージが楽曲のコアに据えられており、それがどこか世俗を離れた、有り体に言ってしまうとフィクション的なイメージを持つアルバムだった。しかし今回の Vo. カネココウタの叙情的なリリックの中には、もちろん自身の心理を描き出す部分もありつつ、前作になかった対外的な描写が積極的に存在している。"君" という登場人物が新たに彼の物語の中に加えられ、"君" に積極的にコネクトしようとする心の動きが随所に垣間見える。それによって物語にも大きな動きが発生し、前作よりもリアルな、現実的な心情が表現されているのである。リリックが、サウンドが、全てがリスナーに迫ってくるように鳴らされる。つまり "攻撃性" という新たなキーワードが彼らのレパートリーに加わったのだ。バンドが明らかにネクスト・ステージに立っていうことが窺い知れる最新作。セカンド・アルバムでも、彼らは自分たちの持ち味を最大限に詰め込むことに成功した。

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posted by puri at 21:17| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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