2009年05月03日

KNOCK OUT MONKEY 「SKANK UP」

KNOCK OUT MONKEY 「SKANK UP」

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神戸発のミクスチャーバンド KNOCK OUT MONKEY 、前作からおよそ1年ぶりのリリースとなるセカンド・アルバム「SKANK UP」。13曲入りの渾身作である。

「ミクスチャー」という言葉通り、ヒップホップ・レゲエのみならず90年代後半のオルタナティブの匂いを漂わせるようなフレーズ・メランコリックなアルペジオなど、楽曲を構成する要素の振れ幅はとてつもなく広い。しかもそれらの要素を少しずつ摘んで繋ぎ合せただけの小さい型に嵌ったものでなく、それらを消化し尽し、とっくの昔に通過したかのように真っ直ぐ鳴らされる音。ここでしか鳴らない、この4人でしか鳴らせない必然の音がある。それ程までに彼らの音にはオリジナリティが備わっているということだ。この多種多様の楽曲群を軽やかに操縦するVo/G w-shun のヴォーカルは全編に渡って一本の筋を通している。ここまで多岐に渡る楽曲の上を全てスキルフルに歌い上げてしまう彼の力量は突出したものがある。彼らにはもう「ミクスチャー」というカテゴライズは必要ない。既に彼らはもっと大きなフィールド、「音楽」というカルチャーそのものに改めて対峙している。

audioleaf
mixi

発売日 : 2009.4.1
レーベル名 : Gyro Music Entertainment / Sunred Records
品番 : GMEC-1005
価格 : \2,200(tax in)
posted by puri at 21:52| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Great Funny Pant Sound 「Neo Polis Drive」

The Great Funny Pant Sound 「Neo Polis Drive」

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若干22歳の4人組、 The Great Funny Pant Sound の7曲入りファースト・ミニ・アルバム。

豊富な音楽知識に裏打ちされる独特の世界観。それの持つ深みがとにかく凄い。近年登場する新人アーティストの中でもここまで濃密なサウンドを叩き出すバンドは稀である。ディレイ / リヴァーブによる浮遊感は不穏な空気、或いは輪郭の無い不安感をどこからともなく呼び寄せる。そこに淡々としていながらも肉体的でシャープなドラムビートが加わり、前述の浮遊感とあいまった時にそれらは微妙な感覚の捻れ、ズレを生じさせる。重ねられたヴォーカルは繊細かつ独特な佇まいを見せ、そこに印象をはっきりと残していく。コードの選択センス・楽曲展開も彼らのサイケ感を増長させる重要なファクターの一部であり、また時折顔を覗かせるシンセサイザーなどの空間的な処理を施された音の数々は煙のように忍び込みながらも堂々の自己主張をしている。覚醒とサイケの同居。肉体性とカームな感情の混合。ひとつの塊となって射出され、危険な程の中毒性を放つ彼らの楽曲のエッセンスには、日本のオルタナティブ・ミュージックの未来の断片が確実に存在している。

myspace
mixi

発売日 : 2009.6.3
レーベル名 : Apple Paint Factory Records
品番 : APFR-0012
価格 : \1.500(tax in)
posted by puri at 21:48| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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