2009年03月06日

HONDALADY 「CASSETTABLE」

HONDALADY 「CASSETTABLE」

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4つ打ちキックとオクターブベースの気持ちいい流れの上にイコライズされたヴォーカルが乗っかって格好良すぎる#1「SAMURAI」で幕が開き、そのまま勢いを落とすことなくマッハ速度で駆け抜けていく通算8枚目のニューアルバム、「CASSETTABLE」。様々なジャンルのエッセンスを欲張りに取り込んだ全7曲の濃密な内容になっており、例えば表題曲ではBMP上げ目のブレイクビーツループが炸裂し、#4「TONIGHT2」では骨太ディスコビートにピアノのメランコリックなフレーズが絡み合う絶妙トラック、#6「パラノイ道」はメロディックなボーカルにシンセのラインがビシバシ決まりまくり、その他にもサンプリング、ハンドクラップ、ロック的なフレーズが小節のパンク寸前まで詰め込まれていて、全く休む暇なし。これ聴いて踊れない人はいないでしょう。

ただラストナンバー「ルグレ」では青臭さ漂うリリック、「伝えたい」という気持ちを真正面から歌い上げる少し感傷的な一面も。夜が終わってしまって少し寂しい気持ちと合間って、もう一回リピートで頭から聴きたくなってしまいます。HONDALADY節炸裂、あなたの部屋をダンスフロアーに変えてしまう珠玉の一枚。ローが気持ちいいのでなるべくデカい音で聴きましょう!

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発売日 : 2009.2.11
レーベル名 : KIMONO
品番 : DDCH-2311
価格 : \1,890(tax in)
posted by puri at 18:21| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

thepeople 「thepeople ep. II」

thepeople 「thepeople ep. II」

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ゆっくりと動き出す優しいエイトビートを携えて響き渡るボーカル、そこに突如挿入されるソリッドな変拍子―彼らの呼吸が余りにも気持ちよく合い過ぎて"拍子"という音楽の基本的概念を忘れてしまう程である―この2つの場面が違和感なく、寧ろ双方にとって必要不可欠であるかのように同居しているのは何故か。恐らく答えは「それが必然であったから」。

肉声というものはごまかしが利かない。ボーカリストの全てがそこに投影されるし、というよりも本来そうあるべきで、そうでなければボーカル一つで大勢の人間の感情を揺り動かすことなど出来ない。つまり肉声というものは文字通り(当たり前ではあるが)肉体性そのものである。また変拍子というのはポスト・ロックの解釈における肉体性の最大限の表現であり、何故ならばそれは演奏者の呼吸ありきの演奏であるからだ。つまり冒頭で述べた彼らの2つの音楽性の本質は実は同一であり、それぞれ違う方向から肉体性とそこに宿る感情にアプローチしているのである。そしてそもそも肉体性とは人間なら誰しも有する普遍的なものであり、ポップだ。

そしてもう一つ、彼らの音源を聴いていて思い浮かんだのが "楽器心" である。歌心という言葉があるのだから楽器心があって然るべきではあるが、thepeopleの場合は特に強い印象が残る。ベース・ギター・ドラムの音の表情がボーカルと同じように豊かに移り変わり、現れては消える。#2「28」はこの音源に収録されている唯一のインストゥルメンタル・トラックであるが、ここまでドラマティックな情景を楽器のみで描き出すのは彼らの最大の強みである。

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発売日 : 2009.2.14
自主制作
価格 : \500(tax in)
posted by puri at 18:13| ディスクレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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